デジタルレシピ、北海道上川町で住民利便性の向上と業務の効率化を図るAI案内窓口の実証実験をスタート

2025/01/07
総務省・フロントヤード改革モデルプロジェクトにて


「AIと共に生きる未来をつくる」をビジョンに掲げ、人工知能の社会実装を実現するAI事業創造に取り組む株式会社デジタルレシピ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:伊藤新之介、以下「デジタルレシピ」)は、北海道上川町(以下「上川町」)が採択された総務省の令和5年度自治体フロントヤード改革モデルプロジェクトにおいて、北大発認定スタートアップ企業で、画像認識のコア技術開発とエッジAIカメラソリューションを提供するAWL株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:北出 宗治、以下「AWL」)、および「Living with Characters」をビジョンに掲げ、キャラクターと暮らせる世界を実現するための製品を開発するメーカーGatebox株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:武地 実、以下「Gatebox」)との連携のもと、自治体の「住民利便性の向上」と「業務の効率化」を実現し、その横展開を図ることを目的に、生成AIやエッジAI映像解析技術などを駆使した最先端のAI技術を用いた未来のまちづくりを目指し、実証実験を開始しました。





 

取り組みの概要について


総務省の令和5年度自治体フロントヤード改革モデルプロジェクトは、地方公共団体における住民と行政との接点(フロントヤード)について、「創意工夫を活かした複数の改革を前提として、取組全体の最適化」を図る総合的なフロントヤード改革の実証支援を通じて、「住民利便性の向上」と「業務効率化」を実現する汎用性のある人口規模別のモデルを構築するとともに、その横展開を図ることを目的として実施され、「人口1万人未満の団体モデル」として、上川町が採択されました。

具体的には、以下の3つを主な施策とした実証実験を実施し、さらに上川町独自のパイロットオフィススペース設置などの取り組みを通じて、自治体を手続きの場から共創とイノベーションの場へと変革することを目指しています。


・小規模自治体に適した窓口業務のAI対応によるオムニチャンネル化

・オンライン申請と窓口の統合による効率化

・AI映像解析技術を用いた施設状況の可視化と効果測定


本取り組みにおいて、生成AIを使用したサービスの開発、活用コンサルティングなどを行うデジタルレシピ、エッジAI映像解析技術と分析を行うAWL、3Dアバターをホログラムのように投影する技術を搭載したハードウェアを提供するGateboxが連携することにより、住民と行政との接点を多様化・充実化していくことで、住民の利便性を向上させ、庁舎空間が手続きの場から多様な主体との協業の場に変革していくことを目指します。

デジタルレシピでは、自社および顧客企業向け事業開発おいて、生成A Iを駆使したサービス開発の実績が多数あり、これまでに培ったノウハウを元に本取り組みの核となる3Dアバターの人格プロンプトなど、A Iによる窓口案内を実現するためのプロンプトおよびサービス基盤の構築を実現しました。

また、エッジコンピューティングを活用したAWLの革新的なマルチカメラトラッキングシステムを導入することで、プライバシーに十分配慮しながら来庁者の行動を把握することを実現、リアプロジェクション投影技術により、3Dアバターをホログラムのように投影し、カメラやマイクなどのセンサーによって音声でのコミュニケーションを楽しむことができる筐体「GTBX-100」を採用したことで、アバター化された上川町長が来庁者をお出迎えするというユニークな窓口案内フローを実現しました。

この度の実証実験を通じて、上川町、デジタルレシピ、そしてAWLは、デジタル技術を駆使して地域社会の未来を切り拓くための新たなステージに進みます。住民の皆様と共に、より便利で効率的な行政サービスの実現を目指し、全力で取り組んでまいります。私たちの挑戦は、地域の皆様の生活をより豊かにするためのものであり、これからの展開に大いにご期待ください。





 

上川町について



北海道のほぼ中央に広がる日本最大級の山岳自然公園「大雪山国立公園」の北方部に位置し、大雪山連峰と北海道第一の河川、石狩川の清流にも恵まれた自然に包まれた町。大雪山系の一つ黒岳への登山口には、北海道有数の温泉街である層雲峡温泉があり、大雪高原温泉の秋の紅葉は「日本一早い紅葉」が見られる。




主な観光施設は、層雲峡温泉・大雪山黒岳スキー場・大雪 森のガーデン・層雲峡 オートキャンプ場・大雪山写真ミュージアム・大雪かみかわヌクモなど。夏はラフ ティングや登山、サイクリング、冬はスキーやスノーボード、冬キャンプなど。年間を通じて多彩なアクティビティも楽しめ、数年前からこの環境を生かした通 年型山岳リゾートタウン推進にも取り組む。気侯は内陸型で寒暖の差が大きく、年平均気温5.3度。人口約3,500人。