背景

日本郵政グループでは、生成AIを業務に浸透させるだけでなく、組織の中で広く推進役となる「エバンジェリスト」の育成を重要なテーマとしています。
その一環として開催されたのが、週1回のペースで開催する短期凝縮型のチーム制ワークショップ「生成AIアイディアソン」と、週5回のペースで開催する中期継続型の個人制ワークショップ「AIキャンプ」です。両セッションは、生成AIを実務で使いこなすための“思考の型”を学び、業務に直結するミニアプリを開発するワークショップ型プログラムとして企画されました

ソリューション

デジタルレシピは、イベントの企画・設計・運営を支援し、参加者が 「業務課題の分解」「要件定義」「プロンプト作成」 を体系的に習得できるプログラムを提供しました。
前半は座学を通じてミニアプリ開発の基礎を学び、後半はチームごとの実践ワークに取り組む構成とすることで、知識の定着と即時活用を両立しました。

成果

• 実践的なアプリ開発
  参加チームは「社内意見のカテゴリ分類アプリ」「アンケート設問見直しツール」など、現場の課題に即したミニアプリを開発。すぐに業務に活用できるレベルの成果物が誕生しました。
• 思考の型の習得
  課題を分解し、要件に落とし込み、適切なプロンプトを設計するプロセスを体験。生成AIを活用するうえで不可欠な“型”を実務レベルで習得できました。
• エバンジェリスト育成
  単に「使える人」を増やすだけでなく、自部門や他部署に生成AIの活用を広げる人材が誕生し、組織全体の変革推進に寄与する基盤が形成されました。

学びと今後の展望

参加者からは「自分の業務にもすぐ応用できそう」「プロンプト次第で結果が大きく変わることを実感した」といった声が多く寄せられました。チームでの議論を経て具体的な業務課題に落とし込んだ経験は、現場での実装に直結する学びとなっています。

JPデジタル様では、研修による生成AI活用教育とグループ共通の社内業務効率化基盤「グループ生成AIポータル」利用の推進をすることで、2026年度までに「グループ生成AIポータル」の利用者を47,000名規模への展開を計画。生成AIを「広く深く」活用する人材の育成を加速していきます。
デジタルレシピは今後も、実装から運用、研修支援に至るまで一貫して伴走し、組織の変革を支援してまいります。