背景

北海道上川町では、子育てに関する情報提供を効率的に行う必要がありました。「母子手帳の手続きはどこで？」「予防接種のスケジュールは？」「助成金の申請方法は？」など、子育て関連の問い合わせ対応に多くの人的リソースが割かれている状況でした。住民にとって身近なLINEを活用し、24時間いつでも気軽に相談できる環境の整備が求められていました。

取り組み

システム設計、LINE連携、プロンプト開発、学習データ整理までを一貫して担当しました。住民の利便性を最優先に考え、多くの方が日常的に利用するLINEプラットフォームとの連携を実現。役場公式ホームページやリーフレットなどから子育てに関連する情報を収集・整理し、学習データとしてデータベースに登録しました。特に、専門的な行政用語を分かりやすい表現に変換し、住民がストレスなく利用できるLINE上での環境構築に注力。親しみやすい対話インターフェースの実現に力を入れました。

成果

• 24時間対応のデジタル窓口を実現：いつでもLINEから気軽に子育て相談ができる環境を構築し128件の会話ログを取得
• 幅広い問い合わせに対応：「母子手帳」「子育て支援」「助成金」「レジャー」「予防接種」など多岐にわたる相談が可能に
• 職員の負担軽減を実現：簡単な問い合わせを自動応答し、職員がより重要な相談業務に集中できる環境を整備

これにより、「子育て世代に寄り添うデジタルサポート」が実現し、住民満足度向上と行政効率化を同時に達成しています。

担当者様から一言

子育てには分からないことや不安がつきものです。そんな時に「LINEで気軽に相談できる安心感」を町民のみなさまに感じていただけるよう、このサービスを開発しました。AI導入はゴールではなく、町民のみなさまの声をもとに改良を重ね、より寄り添える仕組みに育てていくことが大切だと考えています。

町民のみなさまにとって、いつでも身近に相談できる存在として役立ててもらえれば嬉しいです。